牝馬とファミリーナンバー

昨日は牝馬の気性について書きましたたが、気性の激しさと
末脚の切れ味は関係が深いと思っています。サンデー
サイレンスの直仔も両方を持ち合わせていた馬が多かった
ですね。ただ同時に筋疲労のしやすさとも関係が深いと
思っています。

上級条件の厳しいレースでも決め手を発揮できるか、それとも
いい脚一瞬で止まってしまうかは、筋疲労への耐性みたいな
ものがあると思うのですが、持久力型の血統を含んでいるか
ということと、ファミリーナンバーがどこに属するかも
関係が深いと思っています。

以下に、2006-11年の中央競馬重賞(障害除く)の優勝馬に
ついて、ファミリーナンバー別に牝馬の割合が高い順に並べて
みました。尚、牡馬と合わせて20勝以上しているファミリー
についてとします。

22号族 10/21勝 47.6% サンアディユなど
16号族 15/38勝 39.5% ブエナビスタ、レッドディザイアなど
4号族 32/84勝 38.1% ダイワスカーレットなど
9号族 21/56勝 37.5% アパパネ、ラインクラフトなど
7号族 13/35勝 37.1% ダンスインザムードなど
3号族 25/68勝 36.8% ウオッカ、ブラックエンブレムなど

全体  208/734勝 28.3% 

このうち、22、16、7号族は地力系で厳しいレースの消耗戦向きの
牝系で、4、9号族はバランス系に属します。3号族は高速馬場や
軽い芝での切れ味勝負向きの極軽系に属します。

牝馬では地力系>バランス系>極軽系といって良さそうです。

尚、3号族については、牝系自身の特徴として切れ味が備わって
いるためか、牝馬の25勝中、父、母父とも非SS系の馬が20勝して
います。ウオッカ以外もメイショウベルーガ、ヤマニンシュクル
などがそうですね。

3号族については全般的に持久力型血統と相性が良いです。
母父SSだと切れすぎて上級条件では一息で、ベッライアは
非SSでGⅠでも好走しましたが、近親で母父SSのワイルドラズベリー
は、野芝開催の高速馬場のローズSで好走して本番で凡走でした。

さて、福島牝馬Sでは、タニノギムレット×サンデーサイレンスと
いう配合の、地力系1号族オールザットジャズと極軽系3号族の
ビッグスマイルが出走します。夏の新潟の高速馬場で後者が
4馬身差で完勝していますが、今の福島の馬場ではどうなるでしょうか。

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久々のダートの良馬場で

先週の中山競馬場は土曜日の午後に雨が降ったので土曜日11,12Rと
日曜日の前半はダート稍重でしたが、それ以外のレースは久々の
良馬場でした。

良馬場のダートで10レースが行われましたが、その中で好成績だった
のは1号族でした。WIN5対象レースで完勝したトシキャンディを筆頭に
(4,2,2,11)で3着内率42.1%、単複回収率98%、78%と大穴は
ありませんでしたが堅実。

中山ダートではどの距離でも重馬場よりも良馬場で成績が良くなって
います。高柳氏いわく“地力系、天下の1号族”らしく、時計がかかって
しかも急坂コースで上がりがかる馬力と持久力が問われるレースに
強い、ということなんだと思います。

脚抜きの良い馬場だと差し遅れたり、切れ味のある馬に差されたり
するのか成績が劣り、先週の稍重馬場では(0,1,1,12)。2,3着馬は
共に1番人気でした。

今週末の中山は天気予報通りなら晴れそうで良馬場で出来そう。
乾いたダートで1号族の走りに注目です。

ファミリーナンバーの調べ方

各馬のファミリーナンバーについては競馬新聞には書いてないので
自力で調べなければなりません。

お勧めなのは、サイドメニューのリンクに入れておきましたが、
“JBISサーチ”です。ここで大半の馬は調べられます。

調べ方は簡単で、JBISサーチホームページ内の検索窓に、調べたい
馬名を入力してENTER。検索結果画面に飛んで馬名が出力されます。
大概は1頭だけですが、同名馬がいる場合は複数出力されます。ただ、
生まれた年で該当馬がすぐに確認できます。

次に馬名の隣にある“血統”マークをクリックすると5代血統表が
出力されます。この血統表下部にファミリーナンバーが記載されて
います。

例えば「カレンチャン」を調べると、「F13-c」と記載されます。
13号族のC分枝という意味です。

ここでファミリーナンバーがわからない場合(外国産馬はわからない
ことがありファミリーナンバーが空欄になっている)、
これもリンクに入れてますが、“Pednet”で調べます。
恐らくJBISサーチでわからないような馬は、検索窓に該当馬の
馬名を直接入力しても検索できません。このような場合、該当馬の
母や母母などの馬名を入力すると検索できることがあります。

この2つのサイトで99%以上の馬は調べられます。3場開催の全馬を
調べるのは大変ですが、重賞レースだけ、メインレースだけ、あるいは
勝負レースについて調べるのにはそれほど時間はかからないはずです。
ご利用してみてください。

リンク先紹介ついでに、競馬予想TV!に出演されている高柳氏の
予想は、サイドメニューのリンク先の“週刊競馬情報”で無料で
公開されています(メインレース予想プラス各場の他レースの
推奨馬1頭)。チェックしてみてください。

私の予想理論

先週の中山牝馬ステークスは馬券的には残念(まだ尾を引きずってる)
だったが推奨した2頭が馬券に絡んでくれたのでうれしい。

まだきちんと予想理論を説明する前に重賞展望を行ったので
ここで改めて述べたい。

私は2010年よりJRAの各コースを良馬場、道悪(稍重~不良)別で
ファミリーナンバー毎に成績を集計している。また重賞に関して
サンデーサイレンス直仔の活躍が薄くなってきた2006年以降の
データを用いて相性の良いファミリーを抽出する。このときに
主に3着内率と複勝平均値あるいは複勝回収率を基にピックアップ
する。

次にそのファミリーについて、馬券に絡んだ馬がどういった血統
(種牡馬)を含んでいるか共通項を探る。主に父、母父、母母父の
3代内で検討するが、場合によっては例えばインブリードで強調して
いる場合は4,5代前でも取り上げる。

この2段階を踏んでもまだ複数の馬がいる場合も当然ある。
ここでプラスαとして、前走からの上昇度を加味する。ファクターと
しては、距離適正、コース変更、斤量、ローテーションなどで、
休み明けの馬に関しては運動生理学的観点から仕上がり具合を
推察したりします。

ここまで記述した内容をまとめれば以下のようになります。

ファミリーナンバー × 種牡馬 + α

によって当該レースで3着内に入りそうな複勝値の高い馬を
ピックアップする馬券術です。

競馬予想TV!に出演している高柳氏は、いわばファミリー×指数と
いったところでしょうか。

私の馬券術の場合は指数的なものは考慮していないので、混戦の
レース向きでハンデ戦はお誂え向きだったかもしれません。

今回の中山牝馬Sでは、2号族が相性が良く、過去の馬券に絡んだ馬
ディアデラノビア、ウイングレット、キストゥヘヴン、ウェディングフジコ
はすべてサンデーサイレンスの血が入っていました。
該当馬はエオリアンハープのみでしたが、この馬は前走が牡馬相手で
牝馬限定のハンデ戦に変わり、距離短縮、斤量も1kg減する今回は
プラスα要因も満載でした。またウイングレットの妹でもありました。

今週の阪神大賞典のように実力差がはっきりしているレースでは
向いていませんが、荒れそうなレースの三連単のヒモ穴にご活用
いただければと思います。





ファミリーナンバーとは

ファミリーナンバーについてはウィキペディアをはじめ、
いろいろなところに記述があるので簡単に紹介します。

ファミリーナンバーとは競走馬をジェネラルスタッドブックに
記載のある牝馬まで牝系(母)を辿って分類し、ナンバリング
したものです。

オーストラリアの血統家ブルース・ロウによって、イギリスの
ダービー、オークス、セントレジャーの勝ち馬を多く輩出する
牝系を順番にナンバリングし、現在は1~74まであるようです。

血統書の紛失等によってジェネラルスタッドブックに遡れない
牝系について、アメリカンスタッドブックを元に分類されたものに
アメリカンナンバーがあります。A1、A2のように記載されます。
同様に、オーストラリア、ニュージーランドの牝系で、
コロニアルナンバーが存在し、C1、C2のように記載されます。
この他ではイギリスの半血種の血統書に遡るブリティッシュハーフ
ブレッドがいます。B3号族のロジユニヴァースが代表ですね。

ここまでは大体どこにも書いてあるような内容です。
以降に私が2010年以降のJRAに出走したデータ、および重賞競走に
ついては2006年以降について主に馬券圏内に入った競走馬について
調べた内容を一部披露したいと思います。

データは2010-11年の新馬、障害競走を除いたJRA全レース、
2006-11年の重賞競走についてのものです。

ファミリーナンバーは、番号の若い1~23号族で延べ出走頭数の
97%以上を占めています。残りの3%弱に24号族以降とアメリカン、
コロニアル、B3号族が含まれます。

最も出走数が多いのが1号族、次いで4号族でこの2系統で23%弱を
占めていました。重賞競走の勝ち鞍でも1号族、4号族のワンツーで
出走数が多いので当たり前かもしれませんがこの2系統で重賞の1/4
をさらっています。活躍馬が出れば近親が輸入され、牝馬からは仔が
生まれるわけで枝葉が伸びていくわけですが、おのずと出走数が
増えるのでしょう。

24号族以降とコロニアルナンバーからは重賞勝ちはなし。アメリカン
ナンバーではA4号族が9勝、B3号族が6勝しています。A4以外の
アメリカンナンバーは重賞では少し割引きでいいと思っています。

各ファミリーナンバーの特徴についてはいずれ各論しようと思います。







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