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ファミリーナンバー2号族の代表馬

今日は予告通り2号族の代表馬について書きます。
まずは何と言ってもディープインパクトでしょう。


ディープインパクトについて、瞬発力があると称する人がいますが私はそうは
思いません。トップスピードに乗ってからのスピード維持能力に長けたいい脚を
長く使うタイプだと思っています。

競馬予想TV!やラジオ日本の解説でおなじみの水上学氏が、同じ2号族である
ゼンノロブロイとともに“ホバークラフト”のような走りと表現しましたが
まさにその通りだと思います。

この馬の走りについては論文になっておりNHKでも特集が組まれました。天皇賞春での
最後の直線でのパフォーマンスについて、出走馬中最も完歩が大きくピッチも3番目
(だったと思う)に速いというものです。通常完歩を大きくしようと上方向に跳ねると
ピッチが遅くなりますが、低空に飛んでいるのでピッチが遅くなっていないのです。

関節の可動域の広さ、筋肉の柔軟かつ強靭さを併せ持ったこの馬ならではのものです。
効率的な走りをする馬で、強いことは強いですが、ずるいといった方が合っています。

勝つときは2号族らしく、馬体を離して圧勝することが多く、武豊Jも目標を定めて
馬体を併せて叩きあいに持ち込むような競馬はさせていません。というより、
国内で馬体を併せられる馬がいませんでしたが。凱旋門賞で3着入線でしたが、
やわらかい馬場に持ち味の効率の良い走りを殺がれて、馬力のある馬との併せ馬に
屈して差されてしまったというレースでした。

私個人的には、欧州の馬場よりもオールウェザーや、むしろアメリカの粘土質な
ダートの方がいい走りをすると思っていましたが実現されず残念です。日本のダートは
DirtでなくSandなのでアメリカの粘土質なダートは芝馬の方が合うと思うのですが。
余談でした。


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先週は重賞でワンツー、今週も出番があるかも。ファミリーナンバー2号族の特徴

先週の函館スプリントSはドリームバレンチノ、ロードカナロアの2号族の
ワンツーフィニッシュでした。今日はその2号族についてです。


出走頭数としては、2010-11年の新馬、障害戦を除いたレースで集計すると
のべ出走頭数の約7%程度を占めており、1、4、3号族に次ぐ第2グループという
ところでしょう。


特徴としては、平均的に脚を使うところと、追って味がないというか、
前の馬を追いかけて馬体を併せて差し切るという競馬は苦手、という印象です。
勝負根性がない淡白な印象を持つかもしれません。

勝つときは、逃げまたは先行抜け出しで完封、スローペースを捲って抜け出して快勝、
後方待機で平均的に脚を使ったらうまくハマッタ、というパターンが多いです。

そのため少し特殊な条件下で好走し、固い芝や道悪ダートの高速馬場のハイペース、
芝の道悪で切れ味が殺がれる上りがかかるレースで穴を開けます。前傾ラップに
なりやすいハンデ重賞も良く、先週のマーメイドSの傾向でも書いたとおり2号族は
よく来ています。中山牝馬Sもそうですね。

平均的に脚を使う、上りがかかるレースに合う点は14号族と似ているかと
思っています。高速馬場への対応が2号族の方が合っている印象です。


2010-11年のコース別成績(新馬、障害戦除く)を見ると、高速馬場となる中山の
ダート1200mの道悪、福島ダート1150mの道悪、新潟の夏開催の直線競馬で、
3着内率は平均値より5ポイント以上高く複勝回収率が100%を超えています。

時計がかかる馬場では札幌芝2000mの良馬場、小倉の洋芝オーバーシードの
芝1200mでも複勝回収率が100%超えです。

先週の阪神ダートは道悪で高速馬場でしたが2号族が穴をあけています。
スズカウラノスが前走良馬場から不良馬場に替わり斤量2kg減で8番人気で2着、
ゼロワンシンジローがやはり前走良馬場から重馬場に替わり斤量3kg減で
12番人気で3着に入っています。

今の函館の芝は昨年に比較して時計がかかっていることを重賞予想でも書きましたが、
函館芝1200mにおいて函館スプリントSのワンツーの他、シゲルシゲザネが初芝で
9番人気2着、ゼンノオウショウがブリンカー外しの馬体重マイナス12kgと絞って
12番人気3着と気を吐きました。



わかりやすい馬がいるので例に挙げます。リルダヴァルです。

高速馬場のレコード決着になったNHKマイルカップで3着に好走(といっていいでしょう)、
京都芝2000mの不良馬場の大原Sは先行抜け出しで3馬身1/2差で快勝と高速馬場、
重い馬場の双方で走っています。

富士Sはスローペースを好位の絶好位にいながら相手を出し抜く程の瞬発力がないため
前にいたライブコンサート、ガルボを交わせず4着に敗れています。

小倉大賞典は早めに動くも4角でフタをされて追い出しを一歩我慢させらて、
前を追う形になって差せずタイム差なしの3着惜敗。

久々の勝利となったジューンSは逃げ馬が引っ張ってレースが流れて、中段待機でしたが
早めにとりついて東京の長い直線の半ばで先頭に立つとそのまま押し切り3馬身差の
快勝でした。

まさに2号族の典型的な勝ち方と負け方を表していると言っていいでしょう。


明日はリルダヴァル以外の代表馬を挙げたいと思います。当然リルダヴァルの近親に
当たるあの名馬も該当しますね。


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